ライフイベント表
ライフイベント表は、顧客とその家族の将来の予定、希望する計画を時系列に並べた表です。
この表を作成することで、漠然としていたイベントを改めて確認することができるとともに、新たな目標や夢を見つけるきっかけにもなります。
ライフイベントには以下のような情報を参考に、予想、希望する情報を数値化して盛り込みます。
主なイベント | 項目 | 使用するデータ |
子の進学 | 教育資金 | 子どもの学習費、大学の授業料およびその他費用 |
自身、子の結婚 | 結婚資金 | 結婚式費用、子の挙式補助 |
住宅購入 | 住宅資金 | 公示地価、都道府県地価 |
定年退職 | 老後資金 | 厚生労働白書、生活保障、平均寿命 |
親の介護 | 介護資金 | 高齢者介護に関する費用 |
親の介護 | 老人ホーム | 社会福祉施設等 |
上記のようなイベントを想定して、いつ頃に起きて、いくらくらいかかるかを想定して一覧化します。上記のほかにも、自動車の購入、買い替えや、数年ごとの海外旅行なども、希望があれば入れておくと良いでしょう。
ライフイベント表サンプル
キャッシュフロー表
キャッシュフロー表は、年間の収支と、貯蓄残高の推移を時系列にあらわした表です。
この表を作成することで、年間の収支とそれに伴い、貯蓄残高がどのように推移するかを把握でき、ライフプランが資金面から実現可能か判断する材料とすることができます。
キャッシュフロー表を作成するにあたっては、現在価値で表した数値を基に、変動率や上昇率を加味した将来価値を用います。
変動率を採用するものとしては主に以下のようなものがあります。
- 物価変動率・・・インフレやデフレなどによる物価の変動
- 給与収入 ・・・上昇率や下降率、収入がないケースなどを想定
- 運用率 ・・・貯金などの運用資金と、株式などの運用資金を分けて想定
可処分所得 (disposable income)
キャッシュフロー表において、給与収入は、支給額をそのまま使用するのではなく、可処分所得で記載する必要があります。
可処分所得とは、給与やボーナスなどの所得から、税金や社会保険料などを差し引いた残りの収入、つまり自由に使えるお金を指します。個人の購買力を測る目安になります。
可処分所得 = 年収 – ( 所得税 + 住民税 + 社会保険料)
個人バランスシート
個人バランスシートとは、企業の業績を評価する財務諸表のひとつ貸借対照表の家計版です。この表を作成することにより、現時点での資産と負債の状況と、資産の運用状況を把握することが出来ます。
特に資産運用は老後資金に大きく影響するため重要になります。個人バランスシートを使って、家庭を1つの会社として捉え、家庭の資産と負債のバランス、保有している金融商品の問題点など資産の全体像を浮き彫りにし、健全な家計を目指しましょう。
資産とは
家計における資産としては、次のようなものがあげられます。これらの価値を現在の価格(今、現金化したらいくら入るか)を使用します。
預貯金、有価証券(株式等)、投資信託、自宅、生命保険、車 などなど
資産は、バランスシートの左側に記載します。
負債とは
家計における負債としては、次のようなものがあげられます。各種ローンの残りの残高(残債)を使用します。
住宅ローン、自動車ローン、教育ローン、カードローン などなど
負債は、バランスシートの右側に記載します。
家計のチェックシート「まとめ」
上記のツールを使用して顧客のライフプランをより具体的にイメージ、理解することができ、今後の分析をするための非常に重要な情報となりますので、間違えないよう、記載漏れのないようにしっかり確認しながら作成しましょう。
当ページで紹介したツールは下記の日本FP協会のページからサンプルをダウンロード可能です。
勉強がてら、御自分の家計で作成してみてはいかがでしょう。