主要なローンとしては教育ローンと住宅ローンが挙げられます。教育ローンは教育資金の項で触れていますのでここでは、住宅ローンについて説明しています。また生活において一般的なクレジットカードも借り入れとなります。その他のカードについてもここで説明します。
住宅ローンの返済方法
住宅ローンの返済方法は大きく二つに分類されます。一般的に現金均等返済のほうが総返済額は少なくて済みます。
元利均等返済
- 毎月の返済額(元金+利息)を一定に設定した返済方法
- 毎月の返済額が一定のため返済計画が立てやすい
- 返済当初は返済額のうち利息の占める割合が大きくなる
元金均等返済
- 毎月の元金の返済額を一定に設定した返済方法(返済が進むと毎月の返済額は減る)
- 元利均等返済に比較して元金の返済が早い
- 返済当初の返済額が大きくなる
住宅ローンの金利の種類
固定金利
固定金利の場合、借入時の金利が返済終了までの全期間において一定となります。
低金利時に借り入れた場合は、将来的に金利が上昇したとしても、借入時の低い金利のまま返済できる一方、高金利時に借り入れた場合、将来的に金利が下がったとしても借入時の高い金利が続くことになります。
変動金利
変動金利型
半年ごとに適用金利が変更されます。ただし返済額は5年ごとに見直しされます。
金利の変動に合わせて適用される金利が変更されるため、将来的に金利が下がれば、適用される金利も下がりますが、上昇した場合はそれに合わせて適用される金利も上昇します。また元利均等払いの場合、未払利息が発生する可能性もあります。
未払利息
適用される金利は半年ごとに見直されますが、返済額は一般的に5年ごとに見直されます。金利が上昇し、支払うべき利息が増えても、5年間は返済額が変わりません。支払うべき利息が、毎月の返済額を上回ってしまった場合、本来支払うべき利息を払えていないことになります。これを未払利息といい、将来に繰り延べて返済するか、最終返済日に一括で返済することとなります。
固定金利期間選択型
変動金利型のローンでありながら、当初の一定期間は金利が固定されます。
低金利時に借り入れて、固定期間中は金利の変動に関わらず借入時の金利で返済できます。固定期間終了後は変動金利型と同様となります。
住宅ローンの繰り上げ返済
住宅ローンの元金部分の一部または全部を返済することです。繰り上げ返済により返済期間の短縮、毎月の返済額の低減が可能となります。繰り上げ返済には2つの方法があります。
期間短縮型(元利均等返済)
現在の毎月の返済額は変更せずに、返済期間を短縮する方法です。一般的に返済額低減型と比較して繰り越しによる低減効果は大きくなります。
返済額低減型(元利均等返済)
返済期間は変更せずに、毎月の返済額を低減する方法です。毎月の負担は低減できますが、期間短縮型に比較して繰り越しによる低減効果は小さくなります。
住宅ローンの借り換え
金利が低くなった場合などに、現在の高金利なローンを一括返済し、新たに低金利なローンを組むことを借り換えといいます。民間の住宅ローンから公的なローンへの借り換えはできません。
また、住宅ローンを組む際には、印紙税や司法書士手数料、保証料、その他事務手数料などがかかります。これらも含めて軽減効果があるかを見極める必要があります
クレジットカード
クレジットカードは利用者に代わりカード会社が加盟店に対して代金を支払い、後日、カード会社が利用者に対して代金の請求を行っています。
カード会社は加盟店から手数料を受け取ることでき、
利用者は現金の手持ちがなくても商品を購入することができ、
加盟店は販売機会損失が少なくなります。