4月20日、Fitbitから新トラッカーが発表されました。Googleに買収された最初のモデルとなりますが、WearOSとかは入らず、Google色はまだ一切感じられないFitbitトラッカーとなりました。
4月28日からAmazon等で予約販売が開始されています。まずは新トラッカーについて見てみましょう。
Fitbit Luxeの外観
Fitbit Luxeの外観は、周囲は金属調の縁で囲まれた高級感のある見た目に感じられます。本体のカラーはブラック、ゴールド、シルバーの3色、それぞれのカラーの本体に、それぞれ、ブラック、ホワイト、ピンクのバンドがセットされています。
また、ゴールドでは、ジュエリーブランド gorjana が特別にデザインした、ソフトゴールドのステンレススチール製パーカーリンクブレスレットが付属します。（USサイトでは$50増しの$199.95）
Fitbit Luxeの価格
USのFitbitの公式サイトでは、すでに$149.95で予約販売中。日本での予約発売は4月28日開始予定ですが予定価格は17,990円とのこと。Inspireでは、US価格と日本価格がかけ離れていましたが、Luxeでは、妥当な日本価格をつけてきている気がします。
新モデルの発売に合わせて、旧モデルとなってしまったInspire2は、USでは$30.00値引きされて$69.95で販売しています。ちなみに、US Fitbit公式サイトは日本への発送は行っておりませんでした。日本では公式Amazonでの4月21日時点での価格は16,427円となっており、Luxeとの価格差は▲1,563円となっています。
Fitbit LuxeとInspireを比較
以下にLuxeとInspire2を比較してみました。機能は進化しているにもかかわらず、日本発売価格はInspire2を下回りそうです。US価格ではLuxeのほうが$50高いですが、日本価格ではLuxeのほうが2,500円ほど安いという不思議な値付けとなっています。。
基本的な機能として、歩数カウントや、運動検知、スマホの通知機能などはほぼ同じのようです。
| Luxe | Inspire2 | |
| 予約開始 | 2021年4月28日 | 2020年9月10日 |
| 発売日 | 2021年5月末予定 →2021年7月15日予定 | 2020年9月25日 |
| 発売時価格 | US $149.95 17,990円 | US $99.95 21,470円 |
| ディスプレイ | カラーAMOLED | モノクロOLED |
| バッテリー持ち | 5日 | 10日 |
| 筐体の素材 | スチール | プラスチック |
| 防水性能 | 50m防水 | 50m防水 |
| 解像度 | 206 x 124 pixels | 126 x 36 pixel |
| NFC | なし | なし |
| GPS | なし | なし |
| 音声アシスタント | 対応なし | 対応なし |
| 計測機能 | 心拍 皮膚温度 血中酸素 | 心拍 |
| Fitbit Premium 無料期間 | 6カ月 | 12カ月 |
機能面においては、Luxeでは新たに皮膚温度の記録ができるようになっています。また、運動、睡眠、心拍数に基づいて、身体のストレスマネジメント能力を毎日分析できるようになっているようです。毎週の心拍数の変動から、ストレス、倦怠感、風邪の兆候などの変化を確認できるようです。
GPSは内臓はしていないものの、Inspire同様、スマホを持ってランニングするのであれば、スマホと連動させることでスマホのGPSデータを活用することができます。残念ながらNFCには非対応です。
サービス面では、Fitbit Premiumの無料期間が異なります。Fitbit Premiumは月額640円、年額6,400円となっていますが、これがLuxeでは半年間無料で使えるとのことです。
Fitbit Luxe注目の新機能
サイレントスマートアラーム
今までなかったのが不思議なくらいですが、Luxeではスマートアラーム機能が実装されるそうです。これは、眠りの浅いタイミングでアラーム（バイブレーション）で起こしてくれる機能です。今までもバイブレーションで目覚ましをセットできましたが、指定した時間にバイブするものでした。
セットした起床時間の30分前から、トラッカーが計測する眠りの深さをチェックして、浅くなったタイミング（またはセットした時間）にバイブレーションで起こしてくれるものです。これによりすっきりとした目覚めができるというものです。
ストレスマネジメントツール
Fitbit のスマホアプリで、毎日のストレスマネジメントスコアを確認できるようになるとのこと。アクティビティのレベル、睡眠、心拍数に基づいた、ストレスに対する体の反応を確認できるようです。また、自分の心の状態を記録することで、毎日のスコアから感情と身体的ストレスの関係を把握できるとのことなので、自身のストレス状況を客観的に把握することができるようになりそうです。
画面が明るくなった
従来のFitbitトラッカーの2倍の明るさになったとのことで、明るい屋外での視認性が向上していそうです。実際、私は、Inspire HRを使っていますが、明るい屋外では日光を遮らないと見えないことが良くあります。なお、周辺の明るさを検出するセンサーが搭載されており、夜間などは暗く自動で調整してくれるようです。
Fitbit Luxeの気になる点
最新モデルとなるLuxeですが気になる点もあります。
物理ボタンがない
物理ボンタンがなくなり、見た目をすっきりさせることができています。一方で、操作はすべてディスプレイにタッチして行うことになるかと思います。そこで気になるのがタッチディスプレイの感度になります。InspireHRでは反応が鈍かったり、操作中に画面がオフになったりと若干ではあるものの、煩わしさを感じることがありました。この操作感が気にはなるところです。
バッテリー持ちが短くなった
画面が高解像度化、カラー化されたからか、バッテリー持ちは5日となっています。Inspire2よりはバッテリーの残容量に注意しておく必要があるかもしれません。就寝時にも装着しておくことを考えると、充電タイミングは入浴中くらいでしょうか。
Fitbit Luxeまとめ
新たに発表されたFitbit Luxeですが、NFC非対応なのでNFC決済などはできませんが、トラッカーとしての機能は十分すぎるほどに盛り込まれていると思います。
今までもありそうで実はFitbitにはなかった機能で、サイレントスマートアラーム機能が地味にうれしく期待大です。
個人的には、もっともっとシンプルに振り切ったトラッカー、旧モデルでいうFitbit Flexのようなモデルに期待しているところもあったり、一方で、Googleと一緒になったことでWearOSとFitbitのいいとこどり＋NFC（Felica）のようなスマートウォッチを期待していたりしているので、中途半端な位置づけに感じてしまいます。
従来のトラッカーがスポーティ、カジュアル過ぎてつけづらかった方や、スマートウォッチほどの機能は求めないけど、通知などスマホ連携させたいと思っていた方にとっては、比較的価格も抑えめなので良い選択肢になるのではないでしょうか。
一方で、すでにInspireなどのトラッカーを使用している方にとっては、買い替えるほどの進化は見受けられないようにも思えますが、（詳細不明ですが）ダッシュボードで健康指標など今までと違った見せ方をしてくれるようなので、それらに魅力を感じられれば買い替えもありかも知れません。
Fitbit Luxeはすでに予約開始していますが、5月末発売とのことなので、5月18日からのGoogle I/OでPixel Watchが発表されるかどうか、発表されたとしたらその内容によって、Luxeにするか、Pixel Watchにするか判断しようと思います。7月中旬の発売に延期されたようです。Fitbitとして、発表してから発売が延期されることは初めてのようです。何か大きな問題（バグ）が見つかったのか、昨今の半導体不足が響いているのか、延期の理由は正式には発表されていないので不明ですが、もう一カ月ほど、WearOSの新モデル情報などを待ちながら様子見を続けたいと思います。
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