Boox Nova Air Cが発表。旧モデルと比較(国内発売は4月以降)

デジタル小物

電子ペーパーアンドロイドタブレットを販売するOnyx Booxから新モデルの発表がありました。7.8インチモデルの薄型カラーEink搭載モデルのBoox Nova Air Cです。

Nova3, Nova3 Color, Note Pro, Leafなどを使ってきていますが、買い替えに値するのか、わかっている情報を整理してみました。

Boox Novaってなに?

簡単に言うと、Boox NovaはAndroidを搭載した電子ペーパータブレットです。電子ペーパーはバックライトを使わないため目に優しく、太陽光の下でも見やすいという特徴があり、読者家や目への負担を気にする人に人気があります。Boox NovaはAndroidを搭載しておりGoogle Playが(一手間ありますが脱獄など不要で正式に)利用できますので、Kindleアプリや楽天Koboなど複数の電子書籍アプリをインストールして、それぞれを1つの端末で見ることがメリットです。

ちなみに、Booxとしては、7.8インチのNovaシリーズのほかに、7インチのLeaf、10.3インチのNoteシリーズ、13.3インチのLumiシリーズもリリースされており、好みのサイズを選べます。

現行Novaシリーズとの比較一覧

現行のNovaシリーズとNova Air Cの仕様を一覧表にしてみました。従来(Nova3からNova3 Colorになった際)とほぼ同様のアプローチで、現行の白黒ディスプレイモデルのディスプレイのみをカラー化したように見えます。

Nova Air CNova AirNova3 Color
価格$419.99
国内価格未定
43,800円49,800円
サイズ194×136.5×6.3 mm194×136.5×6.3 mm197.3x137x7.7 mm
画面サイズフラット7.8インチ
E Ink on-cell カレイドプラススクリーン
(カレイドプラス、4096色)
フラット7.8インチ
E Ink Carta
フレキシブルスクリーン
7.8インチ
ニューカレイドスクリーン
(カレイドプラス、4096色)
重量235g235g265g
OSAndroid 11Android 10Android 10
解像度624×468 (100dpi カラー)
1872×1404 (300dpi 白黒)
1872×1404 (300 dpi)624×468 (100dpi カラー)
1872×1404 (300dpi 白黒)
スピーカーありありあり
WiFi2.4GHz + 5GHz2.4GHz + 5GHz2.4GHz + 5GHz
CPUsnapdragon662(8コア)クアルコム8コア
(Cortex-A72 +  Cortex-A55)
クアルコム8コア
(Cortex-A72 +  Cortex-A55)
メモリ3GB LPDDR4Xメモリ3GB LPDDR4Xメモリ3GB LPDDR4Xメモリ
ROM32GB (eMMC)32GB (eMMC) 32GB (eMMC)
バッテリー2000mAh2000mAh3150mAh

CPUは高速化されていそう

Nova3 Color, Nova AirのCPUはクアルコム8コア(Cortex-A72 + Cortex-A55)となっていますが(SKT社サイトより)、Booxのサイトでは「Upgraded Octa-Core」と表記されていました。

今回のNova Air CのCPUはBooxサイトでは「Advanced Octa-Core」と表記されております。このCPUはBoox Max Lumi2(13.3インチのモデル)に搭載されているものと同じでsnapdragon662(8コア)となるようです。メモリ、HDDは同じですが、現行モデルより動作が良くなる(体感できるかは別問題ですが、、、)可能性があり期待できます。

国内販売時期・価格は?

すでに海外Boox公式サイトでは発売開始されていますが、国内Boox公式サイトでの発売はされていません。国内での販売時期・価格はまだアナウンスされていませんが、国内でも販売するとのアナウンスはありました。時期は未定ですが4月以降とのことです。

今までの動きで見ると、海外公式で発売してすぐに購入して日本に発送されてくる(だいたい2週間ほどかかる)ころには、国内での発売が始まる。という状況だったので、4月の第二週あたりに発売されるのではと期待しています。

価格も未定ですが、海外公式では$419.99(≒51,400円)

同じく、今までの感じでいうと、海外公式で買う値段総額(為替手数料と関税がかかる)と、日本で発売される価格の差は1,000円程度だったので、だいたい52,000円+2,000円+1,000円=55,000円あたりでしょうか。

日本国内での販売価格は59,800円となりました。

カラーディスプレイは良くなったのか?

ここが最も気になる、かつ期待しているとことです。きっと良くなっていることでしょう!

Boox Nova Air Cで最も気になる点はディスプレイです。Nova3 Colorを使用していた時は、画面の格子状のフィルターが目立ち画質が悪く感じました。

Boox公式のYoutube動画にもこのような映像がありました。右がNova3 Color、左がNova Air Cということであれば、満足のいく見やすさになっているといえます。

Boox 公式動画より

左がNova3 Colorにディスプレイ、右がNova3のディスプレイです。このように全体的に格子状の模様が入っており目障りでした。

Nova Air Cで使用されているディスプレイとはNova3 Colorよりも新しいディスプレイでon-cell カレイドプラスが使用されています。

on-cellカレイドプラスの特徴は、タッチセンサーを内蔵していることのようです。従来は電子ペーパーの上にタッチセンサーを載せる必要があったらしいですが、これが電子ペーパーに内蔵できるようになったようです。

これにより、薄くできることと、タッチのレスポンスが良くなるらしい。

ただ、電子インクの上にRGB3色のフィルムを載せているのは変わらないようなので、格子の原因がRGBフィルムのせいであれば、同じような見え方になる可能性もあります。

一方で、Boox公式の動画を見た感じ、格子がほとんど目立たなくなっているような気もしました。レビューなどを見て判断したほうがよさそうです。

結論として買うべきか?

Nova Air Cを買うかどうかはまだ保留です。

電子ペーパー端末は買いです。まだ持っていないのであれば、買うべきでしょう。ただし、電子ペーパー端末の特性(もっさり感)は覚悟しておいてください。向上していっているとはいっても、iPadなどとは比べてはいけません。

Kindle端末やKobo端末を持っているが、浮気したい(他の電子書籍ストアの本も読みたい)のであれば十分検討には値するでしょう。白黒で満足しているのであれば、LeafやNova Airのほうが良いかもしれません。

一方で、Android搭載なのでいろいろ出来てしまうので欲が出てきて、カラーで見たいというのであれば検討の価値はあるでしょう。ただ、Nova3 Colorのディスプレイは電子ペーパーの特徴でもある”見やすさ”の観点で満足できるものではありませんでした。

表示の質感についてのレビュー、Nova3 Colorとの比較などの情報が出そろってから、買う/買わないを判断したいと思います。

参考になるレビュー

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