今週木曜日、10月6日の日本時間23時より、Googleの商品発表会がありました。この発表会では、Androidスマホユーザ待望のスマートウォッチ Pixel Watchが発表されました。
Pixel Watchの日本での発売は、10月13日とのことで、家電量販店やAmazonなどでも販売されています。
現在、最も使われているスマートウォッチはApple Watchですが、これはiPhoneにしか接続できず、Androidユーザは使えませんでした。
Googleはスマートウォッチ用OSとしてWearOSを提供はしていたものの、自社では製品を出しておらず、Androidスマホ使用者の中ではスマートウォッチはあまり普及していない印象でした。
満を持していよいよ、Google謹製のスマートウォッチが出てくるという事で、多くの注目を集めているようですが、iphoneと言えばApple Watchと同じレベルで、Pixel Watchの地位を築けるかが気になります。
そこで、9月29日に発売されたばかりのAndroidユーザ向けスマートウォッチGalaxy Watch5と比較してみてPixel Watchの優位性を探ってみたいと思います。
Pixel Watchのスペック
Pixel Watchのスペックについて、最近発売されたGalaxy Watchと比較しながら見てみます。Galaxy Watch5はサイズの異なるモデルと、Proモデルが存在しますが、ここでは、Galaxy Watch5(無印)40㎜モデルと比較します。
Pixel Watchは、当記事執筆辞典では正式発表されていないので、私が個人的にネットで収集したリーク、うわさ情報に基づき、記載させておりました。
正式発表後があったので、追記・修正いたしました。
Pixel Watch | Galaxy Watch5 | |
サイズ | 直径 41㎜ × 厚さ 12.3㎜ | 直径 40㎜ × 厚さ 9.8㎜ |
価格 | USD 349.99(Wi-Fi) JPY 47,800(LTE) JPY 39,800(Wi-Fi) | USD 279.00 JPY 44,200 |
CPU | Exynos 9110 Cortex M33 | Exynos W920 |
メモリ | 2.0GB | 1.5GB |
ストレージ | 32GB | 16GB |
バッテリー | 294mAh | 284mAh |
重量 | 36g | 28.7g |
持ち時間 | 24時間 | ? |
NFC | 対応(Felica対応) | 対応 |
外部I/F | リューズ、ボタン×1 | ボタン×2 |
筐体素材 | ステンレススチール | アルミニウム |
表面素材 | ゴリラグラス | サファイアクリスタル |
全体的にスペックを見比べてみて、Pixel Watchで気になる点としては、チップセットが古い(Galaxy Watch3で使用されていたチップ)という話と、厚さがある点でしょうか。
厚さは、デザインを工夫することで見た目上の分厚さを低減しているように思えます。リークされている写真を見る限り、Pixel Watchはエッジに丸みがあり、そのおかげで数値ほどには厚さを感じません。
チップセットが古いようですが、Pixel Watch上でどの程度、負荷の高い処理をするか次第な気がしています。ゲームなどをするのでは無いので、チップよりもメモリ容量のほうが大事だと個人的には理解しています。その観点ではメモリが2GB搭載されており安心いたしました。
以上のことより、Pixel Watchは目立って悪いところはないけど、飛び抜けて良いところもないといった、中途半端な感じは否めません。
Pixel Watchの良さそうなところ
Apple WatchやGalaxy WatchなどでなくPixel Watchを買うべき理由を探ってみました。
デザインが特徴的
Galaxy Watchのように丸形のディスプレイを持ち、Apple Watchのようにエッジに丸みを帯びた、柔らかい印象のデザインに仕上がっているように見えます。
好き嫌いが分かれるところかもしれませんが、常時つけておくようなデバイスとして、このデザインには好感を持っています。
Google謹製によるAndroidスマホとの親和性
iPhoneとApple Watchの組み合わせのように、OSレベルでの製作元が同じことにより、シームレスな連携が期待できます。
Pixelシリーズのスマホとの接続性が高いようですが、Pixelのみでなく、Android8.0以降のAndroidスマホと接続して使用することができるようです。
Fitbitで培ったトラッカー機能
Pixel Watchはスマートウォッチとしては後発となりますが、アクティビティトラッカーとして長きにわたりトップランナーを走ってきたFitbitを買収して取り込んでいます。Pixel Watchも”With Fitbit”と謳っていることから、Fitbitのトラッカーとしての技術を盛り込んできていると期待できます。
また、6カ月のFitbit Premiumメンバーシップが付いているので、Fitbitのフル機能を試すことができます。
ソフトウェアアップデートでの機能強化の可能性
GoogleはPixelスマホなどでも定期的にソフトウェアのアップデートを行っており、これによる機能強化が行われています。Pixcel Watchも同様に継続的なアップデートが期待できます。
Pixel Watchの良くなさそうなところ
良い点ばかりではなく、気になるところもいくつかあります。
バッテリーが最長24時間程度しか持たないかも知れない
小型であるがゆえに仕方がないところではありますが、バッテリ容量が限定的で、バッテリー持ちは24時間と表記されているようです。使い方によって前後するのは理解しているものの、毎日の充電は欠かせません。
外出中に充電切れを起こさないためにも、生活のルーティンの中にPixel Watchの充電を組み込んでおく必要がありそうです。
私の想定では今まで使ってきていたFitbit同様、入浴時に外して充電開始、フル充電した状態で着用して就寝。を考えてます。
バッテリ持ちも大事ですが、どの程度の時間で充電できるのかという、急速充電機能のほうが重要かと思っています。20分程度の充電で8時間ほど持ってくれれば、例えば朝の外出準備の時間を充電時間に充てるなど、ルーティン化さえしてしまえばほぼ着けっぱなしに近い使い方ができるかと思っています。
充電時間については、満充電には80分、30分の充電で50%、55分で80%まで充電できるようです。
ベゼルが太く、表示領域が狭い
リークされた画像を見る限り、ベゼルが大きく、サイズの割に表示される領域が狭く感じるかもしれません。41㎜と比較的小さいサイズ1種類しかなく、かつ大きなベゼルとなると表示領域の狭さが、見づらさに影響してしまう懸念があります。
Suicaや楽天Edyは使えないかも NFCはFelicaに対応!
Suicaや楽天Edyなどの日本のタッチ決済の仕組みには世界標準のNFCではなく、日本独自のFelicaという規格を使っています。Pixel WatchはNFCに対応しているのみでなく、Felicaにも対応しています。
Fitbit Charge5でもSuica使えますが、全く使ってないので、個人的にはFelicaは必須ではないので、私は気にしてませんが、使いたい人が多いのも事実です。
これはFelicaの機器が付いているかどうかにかかわるので、後日ソフトウェアアップデートだけで対応することは難しいです。機器的に対応してくるかどうかが問われるところでしたが、無事搭載となりました。
Pixel Watchまとめ
Androidスマホユーザ待望のスマートウォッチであるPixel Watchですが、ユーザを待たせ過ぎたがゆえに期待値が高まり過ぎているような気もしています。Fitbitの取り込みなどで、Googleとしても、魅力的な端末に仕上げてきていることが期待はされますが、どこまでユーザの期待にこたえられるか、正式発表の10月6日23時からが楽しみです。
発売は、米国ではすでに小売店にPixel Watchが発送されているようなリーク情報もあります。米国では、発表後にすぐ販売を開始するといううわさがあり、オンラインで買うより小売店に買いに行った方が早そうです。一方、日本での小売店での販売については情報がなく、Google Storeでオンライン購入するのが早いか、小売店に7日朝一で買いに行った方が早いか不明となっています。 日本では発売が13日になっており、7日よりGoogle StoreやAmazonなどで予約を受け付けています。店頭で朝一にゲットするのが一番早そうですが、Google StoreやAmazonで予約すれば13日中には届けてもらえそうです。
リアルタイムでGoogleの発表を見つつ、即オンライン予約が開始されたので、大きな懸念点もなかったので、予約してしまいました。入手できれば記事にしたいと思います。
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