今まで、Onyx Booxの電子ペーパー端末をいくつか利用してきました。
白黒でも十分おもしろい端末だと思いますが、Android搭載でいろいろできる分、白黒では物足りないと感じることも良くあります(特にWebブラウジングとか、Twitterに画像が上がってたりすると)。
Onyx BooxからカラーディスプレイKaleido3を使用した端末が出るまで様子見しているつもりだったのですが、Bigmeという会社から10インチ級のカラーE inkディスプレイを搭載した端末が発表され、しかも価格が$400程度と格安との情報があり、ポチってしまいました。
以下にBigme InkNoteについてご紹介します。
Bigme InkNoteの仕様
Booxの同サイズのモデル Boox Note Air2と比較してみます。
スペック的には良く似ていますが、メモリやストレージはBigmeのほうが多く積まれており、より快適に動作することが期待できます。
また、Bigmeは外部SDカードスロットやSIMカードスロット(4G)を持っており、ストレージの拡張や、外出先での快適なネット利用が見込めます。
Bigme InkNote | Note Air2 | |
価格 | $399※ 国内販売未定 | 67,800円 |
サイズ | 225.8×191.3×6.7 mm | 229.4×195.4×5.8 mm |
画面サイズ | 10.3インチ E INK Carta HD On-cell touch | 10.3インチ HD Carta Einkスクリーン |
重量 | 442g | 420g |
OS | Android 11 | Android 11 |
解像度 | 936×702(117dpi カラー) 1404×1872(227dpi 白黒) | 1404×1872 Carta (227 dpi) |
スピーカー | あり(デュアル) | あり(シングル) |
WiFi | 2.4GHz + 5GHz | 2.4GHz + 5GHz |
CPU | A53 2.3 GHz(8コア) | snapdragon665(8コア) |
メモリ | 6GB LPDDR4Xメモリ | 4GB LPDDR4Xメモリ |
ROM | 128GB | 64GB |
バッテリー | 4000mAh | 3000mAh |
※価格はKickStarter(クラウドファンディング)のSuper Early Bird(超早期特典)価格で、すでに売れ切れています。7月27日14時時点で$540からとなっており、一般販売予定価格は$699となります。
Bigme InkNoteの概要
Booxシリーズでは、画面の切り替えモードとして、”ノーマル”、”スピード”、”A2”、”X”の4モードがあります。
Bigme InkNoteも同じく4つのモードがあり、それぞれ、”HD”, ”HD256”, ”ノーマル”, ”スピード”となっており、使い分けることで快適にいろいろな用途に活用できそうです。
もちろんGoogle Playがプリインストールされており、Androidアプリをインストールして使用できるようです。
写真をテキストに変換する機能(OCRみたいなの?)や、レコーディングした音声を文字起こししたりする機能もあるようです。
電源ボタンに指紋認証機能があり、タッチすることでロックを解除することができます。
多機能スタイラス
スタイラスが付属しますが、機能が豊富です。レーザーポインタ機能があり、さらにはボイスコントロールにも使えるようです。どの程度実用的なのかは疑問ですが、面白い使い方ができそうです。
Bigme InkNoteの特徴
Bigme InkNoteの特徴を整理してみます。
- 10.3インチカラーディスプレイのE inkタブレット
- 背面8MP、前面5MPのデュアルカメラ搭載
- 4つのノイズキャンセリングマイクを搭載
- マイクで拾った音声をテキスト化
- 撮影した写真を文字起こし可能
- マイクロSDカードとSIM(4G)カードに対応
- ワンタッチで外部ディスプレイに出力が可能
- Google Playストアがプリインストール
- 6GBのRAMと128GBのROM
- 36段階のフロントライト(白色、暖色)
- 2画面に分割しての利用が可能
- テキスト読み上げ機能
- 電源ボタンに指紋認証機能
標準で付属するスタイラスにも以下のような機能があります。
- 4096段階の筆圧検出
- ボタンを搭載しショートカットを起動可能
- 音声での操作が可能
- マグネットでBigme InkNoteに接続、充電可能
なかなかの多機能っぷりです。
ちなみに、マイクで拾った音を翻訳することもできるようですが、この機能はインターネットに端末が接続されていないと実行できないとのことなので、注意が必要です。
Bigme InkNoteまとめ
Bigme InkNoteですが、10.3インチのカラーE inkディスプレイ端末としてはレアな存在だと思います。現時点ではOnyx Booxからの10.3インチのカラーモデルは出ておらず、同じくBigme社のB1 Pro Colorがあったくらいだと思います。こちらのモデルは、約$1,200と高額で、仕様も今回発売されるBigme InkNoteと比べて見劣りするものとなります。
Bigme InkNoteではディスプレイにはOn-cell touch、E ink Kaleido Plusディスプレイなので、Onyx Boox Nova air Cで使用されているものと同タイプのものとなります。
細かな調整などで技術的にBigmeがどの程度のものか測りかねますが、画質は要チェックポイントです(現時点ではわかるようなレビューはない)。
発送は9月中~10月を目指しているとのこと。
この商品が発送されるまでにはOnyx Booxの新カラーモデルが発表されたりするかもしれませんが、楽しみに商品が届くのを待ちたいと思います。
コメント