電子ペーパーアンドロイドタブレットを販売するOnyx Booxから新モデルの発表がありました。7.8インチモデルの薄型カラーEink搭載モデルのBoox Nova Air Cです。
Nova3, Nova3 Color, Note Pro, Leafなどを使ってきていますが、買い替えに値するのか、わかっている情報を整理してみました。
Boox Novaってなに?
簡単に言うと、Boox NovaはAndroidを搭載した電子ペーパータブレットです。電子ペーパーはバックライトを使わないため目に優しく、太陽光の下でも見やすいという特徴があり、読者家や目への負担を気にする人に人気があります。Boox NovaはAndroidを搭載しておりGoogle Playが(一手間ありますが脱獄など不要で正式に)利用できますので、Kindleアプリや楽天Koboなど複数の電子書籍アプリをインストールして、それぞれを1つの端末で見ることがメリットです。
ちなみに、Booxとしては、7.8インチのNovaシリーズのほかに、7インチのLeaf、10.3インチのNoteシリーズ、13.3インチのLumiシリーズもリリースされており、好みのサイズを選べます。
現行Novaシリーズとの比較一覧
現行のNovaシリーズとNova Air Cの仕様を一覧表にしてみました。従来(Nova3からNova3 Colorになった際)とほぼ同様のアプローチで、現行の白黒ディスプレイモデルのディスプレイのみをカラー化したように見えます。
Nova Air C | Nova Air | Nova3 Color | |
価格 | $419.99 国内価格未定 | 43,800円 | 49,800円 |
サイズ | 194×136.5×6.3 mm | 194×136.5×6.3 mm | 197.3x137x7.7 mm |
画面サイズ | フラット7.8インチ E Ink on-cell カレイドプラススクリーン (カレイドプラス、4096色) | フラット7.8インチ E Ink Carta フレキシブルスクリーン | 7.8インチ ニューカレイドスクリーン (カレイドプラス、4096色) |
重量 | 235g | 235g | 265g |
OS | Android 11 | Android 10 | Android 10 |
解像度 | 624×468 (100dpi カラー) 1872×1404 (300dpi 白黒) | 1872×1404 (300 dpi) | 624×468 (100dpi カラー) 1872×1404 (300dpi 白黒) |
スピーカー | あり | あり | あり |
WiFi | 2.4GHz + 5GHz | 2.4GHz + 5GHz | 2.4GHz + 5GHz |
CPU | snapdragon662(8コア) | クアルコム8コア (Cortex-A72 + Cortex-A55) | クアルコム8コア (Cortex-A72 + Cortex-A55) |
メモリ | 3GB LPDDR4Xメモリ | 3GB LPDDR4Xメモリ | 3GB LPDDR4Xメモリ |
ROM | 32GB (eMMC) | 32GB (eMMC) | 32GB (eMMC) |
バッテリー | 2000mAh | 2000mAh | 3150mAh |
CPUは高速化されていそう
Nova3 Color, Nova AirのCPUはクアルコム8コア(Cortex-A72 + Cortex-A55)となっていますが(SKT社サイトより)、Booxのサイトでは「Upgraded Octa-Core」と表記されていました。
今回のNova Air CのCPUはBooxサイトでは「Advanced Octa-Core」と表記されております。このCPUはBoox Max Lumi2(13.3インチのモデル)に搭載されているものと同じでsnapdragon662(8コア)となるようです。メモリ、HDDは同じですが、現行モデルより動作が良くなる(体感できるかは別問題ですが、、、)可能性があり期待できます。
国内販売時期・価格は?
すでに海外Boox公式サイトでは発売開始されていますが、国内Boox公式サイトでの発売はされていません。国内での販売時期・価格はまだアナウンスされていませんが、国内でも販売するとのアナウンスはありました。時期は未定ですが4月以降とのことです。
今までの動きで見ると、海外公式で発売してすぐに購入して日本に発送されてくる(だいたい2週間ほどかかる)ころには、国内での発売が始まる。という状況だったので、4月の第二週あたりに発売されるのではと期待しています。
価格も未定ですが、海外公式では$419.99(≒51,400円)
同じく、今までの感じでいうと、海外公式で買う値段総額(為替手数料と関税がかかる)と、日本で発売される価格の差は1,000円程度だったので、だいたい52,000円+2,000円+1,000円=55,000円あたりでしょうか。
日本国内での販売価格は59,800円となりました。
カラーディスプレイは良くなったのか?
ここが最も気になる、かつ期待しているとことです。きっと良くなっていることでしょう!
Boox Nova Air Cで最も気になる点はディスプレイです。Nova3 Colorを使用していた時は、画面の格子状のフィルターが目立ち画質が悪く感じました。
Boox公式のYoutube動画にもこのような映像がありました。右がNova3 Color、左がNova Air Cということであれば、満足のいく見やすさになっているといえます。
左がNova3 Colorにディスプレイ、右がNova3のディスプレイです。このように全体的に格子状の模様が入っており目障りでした。
Nova Air Cで使用されているディスプレイとはNova3 Colorよりも新しいディスプレイでon-cell カレイドプラスが使用されています。
on-cellカレイドプラスの特徴は、タッチセンサーを内蔵していることのようです。従来は電子ペーパーの上にタッチセンサーを載せる必要があったらしいですが、これが電子ペーパーに内蔵できるようになったようです。
これにより、薄くできることと、タッチのレスポンスが良くなるらしい。
ただ、電子インクの上にRGB3色のフィルムを載せているのは変わらないようなので、格子の原因がRGBフィルムのせいであれば、同じような見え方になる可能性もあります。
一方で、Boox公式の動画を見た感じ、格子がほとんど目立たなくなっているような気もしました。レビューなどを見て判断したほうがよさそうです。
結論として買うべきか?
Nova Air Cを買うかどうかはまだ保留です。
電子ペーパー端末は買いです。まだ持っていないのであれば、買うべきでしょう。ただし、電子ペーパー端末の特性(もっさり感)は覚悟しておいてください。向上していっているとはいっても、iPadなどとは比べてはいけません。
Kindle端末やKobo端末を持っているが、浮気したい(他の電子書籍ストアの本も読みたい)のであれば十分検討には値するでしょう。白黒で満足しているのであれば、LeafやNova Airのほうが良いかもしれません。
一方で、Android搭載なのでいろいろ出来てしまうので欲が出てきて、カラーで見たいというのであれば検討の価値はあるでしょう。ただ、Nova3 Colorのディスプレイは電子ペーパーの特徴でもある”見やすさ”の観点で満足できるものではありませんでした。
表示の質感についてのレビュー、Nova3 Colorとの比較などの情報が出そろってから、買う/買わないを判断したいと思います。
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