Hilanderから二股ポール採用シェルター グランピアンが発売【1月20日発売】

アウトドア

最近、冬に使えるスカート付きのシェルター、テントを探してさまよっていました。

そんな中、コスパに優れるハイランダーより大型のシェルターがリリースされるとのことで気になって調べてみました。

ハイランダーのテントはフィンガルを持っています。こちらも発売と同時に購入してすぐに使用しました。生地が薄く頼りない点や、3度目の使用で破損してしまったなどネガティブな印象もありますが、ポップアップ構造を活かした速い設置や、広い幕内など、コストの割にいい仕事をしてくれていると思います。

すこし、引っ掛かるところもあるにはあるのですが、今回も初回発売で購入を目論んでいるので、もう少し詳細に調べていきたいと思います。

ハイランダー グランピアンの基本情報

その商品名は、ハイランダー グランピアン といいます。

まずはその価格。他の大型シェルターは10万近くする中、こちらのグランピアンは、税込みで39,980円だそうです。税込みで4万円を切る大型シェルターは稀ではないでしょうか。

夏季の利用時に熱がこもり過ぎないよう、多くの面をメッシュにすることができ、上部には、ベンチレーション用の小窓が見えます。また、冬季の利用を想定してスカートもきちんと装備されています。

グランピアンの大きさ

グランピアンの大きさは、650㎝×330㎝×250㎝となります。シェルターの大型化が進む中、比較的コンパクトではあるかとは思いますが、それが逆に、張る場所を選ばず良いのではないでしょうか。

グランピアンの詳細情報

素材:ポリエステル75D 耐水圧:1500mm
サイズ:約W650×H250×D330cm
収納サイズ:約W67×H35×D35cm
重量:約14.2kg
付属品:収納袋、メインフレーム(2本)、ペグ(26本→20本)、ガイロープ(9本)
使用人数:10人

1月22日更新:商品の説明書には付属ペグは20本となっておりました

グランピアンの特徴

このグランピアンですが、価格以外での特徴として以下の点が挙げられるかと思います。

ポールが邪魔にならない二股ポール

グランピアンはツーポールシェルターのような姿をしておりますが、付属するポールはA型に二股になったポールとなっています。これにより、ポールが壁面に沿った位置になり、シェルター内で邪魔にならず広々とした空間が確保できます。

メッシュ/オープン/クローズの自由度が高い

シェルターの一部はメッシュ/クローズ/オープンと切り替えることができ、暑くて風通しを良くしたい時でも、寒くてしっかり閉ざしておきたい時でも1年を通して活用できそうです。

3か所から出入りができる

オープン/クローズ/メッシュと自由に切り替えられる正面の大きな一面のみでなく、その両サイドからも出入りすることができ、計3か所から出入りできるようです。なお、背面(正面の大きな一面の反対側)からは出入りできず、開閉はできないようです。

夏季は、メインの正面部分をオープンあるいは、別売りポールで立ち上げて、開放的な利用、冬季は、全面クローズにして、出入りはサイドの小さい窓から行うようにして冷気の入り込みを防ぐ。というような使い方が良さそうです。

以下の図の赤い線はオープン/クローズ/メッシュの切り替えができ、出入りができる部分、緑の線の部分がクローズ/メッシュの切り替えができる部分のようです。

カンガルーテントが必須

グランピアンは、インナーやグランドシートは付属していません。ですので、夏季はともかく冬季に利用するのであれば別途カンガルーテント(シェルター内に張る小型のテント)が必要となります。カンガルーテントとして有名なところでいうとDODのものか、同じくハイランダーのものかと思います。我が家は現在カンガルーテントを持っていないのでこれも別途追加購入する必要が出てきます。。

ワンタッチで設営できる点と、素材がフルコットンという点が魅力的なカンガルーテント

グランピアンと同じハイランダーからリリースされているインナーテント。内部に遮光性の高い素材が使用されており、外部の光を気にせず安眠できそう。

同じくハイランダーのインナーテント。こちらは素材にポリコットンを使用しているのがポイント。

グランピアンにインナーテントを入れた姿がこちら。

写真を見る感じ、左が自立式インナーテント(遮光)3人用、右が自立式インナーテント(ポリコットン)のようです。2つ入れてしまうとフルクローズでの使用は厳しいですが、ひとつであればフルクローズでも十分なスペースを確保できそうです。

グランピアンの使い方

まだ、情報は少ないですが、ハイランダーのグランピアンは1月20日発売です。予約販売ではなく、通常販売であり、すぐ配送可能とのことなので、最速その週末には利用できるかもしれません。

さて、気になる設営方法ですが、見た感じではそんなに手間がかかるようなものではなさそうに思います。情報が全くないですが想像してみます。

グランピアンの設営手順

写真を見た感じでは、下図の赤線のようなビルディングテープがあるように思われます。

1月25日、図を修正:
ビルディングテープは背面(台形の短い方。下図の上辺)にはありません

まずは、幕を広げて、このビルディングテープの4角をペグダウンすることになりそうです。

その後、両サイドの角部分をしっかり引っ張ってペグダウンしていくことになるかと思います。

ビルディングテープの角部分に恐らくピン状のものが付いており、これを二股ポールに挿してシェルターを立ち上げていきます。これで基本の形にはなりそうです。

あとは、各角の部分にあるガイロープを張ってペグダウンしていくことになるかと思います。

以上の流れを想定すると、ガイロープはシェルターのそれぞれの角から張っているようなので8本必要となり、ペグは、ガイロープの固定用(8本)+ビルディングテープの四隅(4本)+シェルターの各頂点(6本)=18本必要という事になります。

一方、付属品はペグ(26本)、ガイロープ(9本)となっています。ペグが4本、ガイロープが1本余ってしまいます。ガイロープはおそらく、背面の部分で使用しそうな気がしますが、予備ではないと思うので、まだほかにもペグダウン、ロープ張りが必要なのかもしれません。それでも、そんなに複雑な手順にはなりそうにはなく、設営も早くできそうな感じがします。

1月22日更新:商品の説明書を入手したので以下に正しい手順を記載します。

ビルディングテープの4か所(下図の画像における①~④)をペグダウンします。

二股ポールを、①④にあるポール止めピンに挿し込み、右半分を立ち上げた後、⑤⑥⑦の順番でペグダウン。その後、②③のポール止めピンにもう一本のポールを差し込み左半分を立ち上げ、⑧⑨⑩の順番でペグダウン。

また、それぞれの角を立ち上げた際に、幕をペグダウンする前に、ポールを幕内のベルクロで6か所固定したほうがよさそうです(説明書に記載なし)。

各角部分にあるガイロープを8か所をペグダウンしていきます。このとき、ガイロープはテントの中心から各角に向かう線上に張るようにするそうです。

最後に、背面にあるガイロープをペグダウンし完成となります。

結局、ガイロープは9本すべて、ペグは20本中19本を使用することになるようです。

1本ペグが余るのかと思っていましたが、正面の真ん中(上手では上向きの矢印のあるあたり)にペグダウンし、正面の幕をペグダウンしておくことで、左右に分割して片方だけ開けることができるようになります。

グランピアンの少し気になったところ

いくつか購入にあたり気になる点があるので、それぞれ調べてみました。

生地が薄すぎないか

生地には75Dポリエステルが使用されています。私が使用していて、生地が薄いと思っているフィンガルは68Dポリエステルを使用しているので、それよりは分厚いという事になりますし、普段使用しているコールマンのタフドームのフライシートも75Dですので、恐らく大丈夫だろうと思っています。

カンガルー必須でトータルコストが高くなる

シェルター単体で39,890円、自立式インナーテント(ポリコットン)が10,980円、合計50,870円。出入り口を立ち上げる場合には別途ポールも追加で必要となります。それでも他の大型シェルターよりは安価に抑えられそうです。

内部の居住スペースは窮屈ではないか?

二股A型ポールを使用して居住空間にポールがなく、広々使える点を謳っていますが、三角形の形状である以上、上に行くほど狭く、壁が迫ってくる感じになるかと思います。各メーカーが壁をいかに垂直に近く立ち上げるか知恵を絞って空間を広げて行っている中、その点についての工夫は見られません。

試しに、Excelでサイズ感を見てみました。身長180cmの私が中央に立っている状態を側面からみた状況です。思ったより、狭い感じがするかもしれません。特に頭のあたりは、1m程度しかありません。(まだ未発売で詳細な情報がないため、実際の商品のサイズ感とは異なる可能性がある点、ご了承ください)

また、中央に手持ちのコールマンのロールテーブルをロースタイルで置いて、その両サイドに向かい合うように同じくコールマンのフォールディングチェアを配置しました(オレンジの線)。身長170cm程度の人が座った状態が以下の図です。頭のすぐ後ろにテントの壁が来ることになります。180cmの私だと背もたれにもたれかかると頭がぶつかる可能性もあります。

ハイランダーの自立式インナーテントを入れてみます(緑の線)。インナーテントは難なく入りそうな気がします。

念のため、正面からの図。おそらく、傾斜がインナーテントに干渉しないように、もっとぎりぎりまで寄せられそうに思いますが、それでも余裕があるように思います。

上から見た図。最低限のものしか置いてないので、これに、クーラーボックスや暖房器具、その他の荷物類を置く必要があります(インナーテントがそんなに広くはないので、シェルター内に置くことになりそう)。決して広々というわけではなさそうですが、十分な空間が得られそうです。

そして何より、このような配置は二股ポールを使ったシェルターでなければできない配置なので、もし普通のポールのシェルターであればもっと狭く、使いにくく感じることになるかと思います。

ハイランダー グランピアンはコスパ最高のシェルター

以上、まだ発売されていませんが、グランピアンは、サイズ感、価格感ともに絶妙な位置づけの商品だと思います。個人的にはラーテルワークスのWalテントが再版されるのを待っていたのですが、今のところ再販の兆しは見られません。このような大型シェルターは冬にこそ活躍するのでこの季節に手に入る最良であろうこの商品、発売日当日に入手したいと思います。

1月20日18時 ナチュラム公式サイトにて発売開始されました。

購入できたので、使い次第レビューを載せたいと思います。

なお、シェルター内に配置予定の手持ちのイスとテーブルはこちらになります。

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