子供が小学校にあがり、お友達も増え、外に子供だけで遊びに出かけることが増えてきました。そこで、以前、GPS搭載の時計を持たせてみたお話を書きました。
同じようにGPS時計や、GPSを搭載したトラッカーなどを使用されている方もいるかと思いますが、これらの時計、トラッカーはSIMカードを挿してインターネットへの接続が必要となります。
出来るだけコストを下げたいという思いもあり、多数あるSIMカードの中から最安のものを選択してみたいと思います。
なお、ここではコストの観点から大手キャリア(DoCoMo、Softbank、KDDI)は対象外とします。
また、楽天モバイルも使用データ量が1GB未満なら0円と格安なのですが、GPS時計・トラッカーが対応していないケースがあるため除外しています。過去の記事でも楽天モバイルのSIMでは動き(位置情報の取得など)が不安定な結果となっていました。
GPS時計・トラッカーで使えるSIMを確認する
まずは、どの世代の通信規格に時計・トラッカーが対応しているかを確認する必要があります。
どの世代の通信規格化?2G/3G/4G/5G?
結論から言うと、4Gが現状のベストだと思います。あと、2Gは絶対ダメです。
GPS時計・トラッカーによって対応している通信規格の世代が決まっています。2G/3G/4G/5Gなどと記載されていると思います。
最近購入できるモデルであれば恐らく3G/4G対応が多いと思いますが、少し前までは2Gモデルもありました。現在、日本ではすでに2Gの通信は行われていないので、2Gモデルに対応したSIMはありません。
また最近5Gが出始めていますが、端末本体が効果になることと通信費も高くなりがちなのでお勧めできません。
ここでは、手に入るであろうGPS時計・トラッカーに適した3Gまたは4GのSIMを調べていきたいと思います。
どのバンドのネットワークに対応しているか?
日本では大別すると2つのネットワークがあります。DoCoMoとSoftbankが提供するネットワークと、auが提供するネットワークの2種類です。この2つは3Gでは通信規格が異なり機器により対応されていません。auの規格は世界的に見ても少数派のため、多くのGPS時計・トラッカーは対応していません。
なので、ここでは、DoCoMo/Softbank系のネットワークを使用したSIMを調べていきます。
データSIMか通話SIMか?
最近のSIMカードは通話ができるタイプ(通話SIM)か、通話ができないタイプ(データSIM)かの2つに大別されます。また通話できないSIMでもSMSができるもの、できないものが存在します。
通話SIMは電話の発着信ができるかどうかというものです。これはGPS時計・トラッカーとしては不要と思います。一部のGPS時計では音声で親と会話できるものもありますが、これらは、データ通信を使用しても実現できるからです(LINE通話みたいな感じ)。
また、SMSも特に必要とされないので、こちらもコストの観点から不要でしょう。
というわけで、ここでは、データSIM(SMSなし)で調査します。
SIMのサイズは?(マイクロSIM?ナノSIM?)
最後に物理的なSIMカードのサイズです。GPS時計・トラッカーでは挿入できるSIMカードのサイズが決まっています。最近はナノSIM(現状一番小さいサイズ)が多いと思います。
最近のSIMカードはマイクロSIMにもナノSIMにも切り取れるタイプのSIM(マルチサイズSIM)が多いと思いますが、発注時にサイズを指定するものについてはサイズを間違えないよう、注意が必要です。
GPS時計・トラッカーに最適なSIMカード
以上のことを踏まえて、現時点での最安のSIMは以下となろうかと思います。
mineoデータSIMプリペイドパック(220円/2カ月)
mineoプリペイドパック 200MB multiSIM(docomo Xi/FOMA対応)
DoCoMoの3Gに対応したマルチサイズSIMです。多くのGPS時計・トラッカーに対応すると思います。
こちらのSIMは2カ月間にわたり200MBを上限に使用できるデータSIMです。2カ月・200MBと制限がありますが、220円以外の手数料などは一切かかりません。
我が家の使い方では2カ月GPS時計を使っても200MBは使い切りませんでした。
一般的にな月額タイプのSIMであれば事務手数料で3,000円ほど最初に請求されますが、これにはそれがありません。海外製のGPS時計・トラッカーではSIMが対応しないようなことも想定されるので、3,000円の初期費用を払って使えなかったらちょっと痛いですよね。でも220円ならあきらめもつくかと思います。
2カ月で使えなくなるので、その後は本契約(月額タイプ)へ移行するか、再度プリペイドを買ってSIMを差し直すかしかありません。チャージして使い続けることはできません。
また、私の使用しているLolukaの時計はSIMカードでGPS時計を認識しているようで、SIMを変更すると、親のスマホに新しいSIMを挿したGPS時計を再度登録しなおす必要があります。両親で登録している場合はそれぞれのスマホで再登録が必要なので2カ月おきとはいえめんどくさいです。
ただ、コストパフォーマンス的には、めんどくさいですが、プリペイドを買い直して使う方が最安です。
b-mobileの190PadSimが月額最安
2カ月ごとに差し替えがめんどくさい場合は、月額タイプのSIMカードを購入することになります。月額タイプでの最安は、b-mobileの190PadSimというデータ専用SIMでしょう。
こちらは、月額209円で100MBまで使用可能です。また、100MBを超えて1GBまでは、528円で使用できます。仮に100MBまでに収まらなくても、他社のプランよりも安く収まります。契約期間の縛りもないので、即解約しても違約金なしで安心です。
初回に、契約事務手数料3,300円がかかる点が気になるところでしょうか(SIMカード発行料0円っぽい)。
Amazonで以下のスターターパックを利用することで少しは事務手数料を安くすることができます。
日本通信 b-mobile S 190PadSIM 申込パッケージ BM-PS2-P
その他の候補としては、以下なのでb-mobileが最安かと思われます。
mineo 880円/月 1GB 契約事務手数料3,300円、SIMカード発行料440円
IIJmio 748円/月 2GB 契約事務手数料3,300円、SIMカード発行料433円
ちなみに、mineoやIIJmioは事務手数料3,300円を無料にできるスターターパックがAmazonで300円くらいで販売されています。こちらを購入して申し込み時にクーポンコードを入力することで事務手数料を無料にできるようです。
契約事務手数料3,300円(税込)が無料になるmineoエントリーパッケージ docomo/au/SoftBankの3回線が選べる格安SIMカード
【初期費用3,300円(税込)が無料】IIJmioえらべるSIMカード エントリーパッケージ 月額利用(音声SIM/SMS)[ドコモ・au回線]・(データ/eSIM/プリペイド)[ドコモ回線]IM-B100
GPS時計・トラッカー向けSIMはmineoかb-mobile
以上より、まずはmineoのSIMで2カ月間様子を見て、一カ月のデータ使用量のあたりをつけて、それで月間100MBを超えないと判断できれば、b-mobileの190PadSimに乗り換える感じでしょうか。100MBで収まらない場合は、差し替えが面倒でなければmineoを定期的に差し替え、それが面倒であれば、やはりb-mobileの190PadSim(528円/月)を選択すれば良さそうです。
楽天のSIMが問題なく使えればこれが最安(1GBまでは0円!)なんですが、、、
と言っていたけど、最強のPovo2.0が登場!
KDDIからリリースされたPovo2.0ですが、こちらは必要な容量をトッピングして使用するものです。30日間3GBを使用するのに税込み990円などのトッピングがありますが、子供の見守り用途で考えた先に最強と言える点は、トッピングをしなくても、低速な128Kbpsではあるもののデータ通信を無料で使用できます。また、新規登録にかかわる事務手数料や、解約に関わる違約金などもなく、完全0円から試すことができます。
半年間にわたって課金がなかった場合、自動解約されてしまうという点には注意が必要ですが、最安プランの24時間使い放題(税込み330円)をトッピングするとまた半年使い続けることができるようです。
見守り用途であれば、大容量のデータ通信までは必要ではないので、これで十分に活用できます。
初期費用も完全0円で試せるので、ぜひ皆さんもご活用いただければと思います。
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